【新年の贈り物】状態極めて良し、整備動作品　唯一透明部分にヒビのあるスカイセンサー5500

スカイセンサー5500はソニーIC11の後に小生が2台目に手にしたラジオでした。当時としては画期的と言って良い縦長のデザインでトランシーバーを想起させる巧みさでした。実際このモデルが2台あればトランシーバー機能を使ってトランシーバーとしても使う事が出来たでしょう。但しそれ程高性能では無く、多分100mくらい離れて糸電話よりはマシな程度であったろうと思います。デザインは奇抜でしたが、実際の中身にはそれ程新規なものは無く、ギミックは全て先代のザイレブンに使われて居た物です。但し、ホップアップするアンテナとタイマー内蔵というのはこのサイズのラジオとしては画期的だったでしょう。多分縦型にしなければ12cmのスピーカーを持つこれだけの機能のラジオはこのサイズでは収まらなかっただろうと思います。一般にはこのラジオがBCLブームの嚆矢とされて居ますが、短波受信の為の特別な部分はありません。大きく見えるフィルム式のダイヤルスケールですが、実際の長さはそれほどでは無く、IC11やその後のザイレブンと大差ありません。音もφ12cmの割に強力なフェライト磁気回路のスピーカーを搭載しているにしては意外と大人しく、同時代の10cmスピーカーのモデルだったワールドボーイ2000GX、TX、GXO辺りよりも寧ろ鮮明度の点で劣るくらいです。音に期待していたのに手持ちのiC11と同レベルだったので落胆した事を覚えています。それでも売れたのはやはりデザインの力ですね。小生がIC11を持って居ながらこのモデルを入手したのも、とどのつまりはデザインに惚れたからです。さて、この個体ですが、写真の様に全体に綺麗です。欠品も無く美品と言って良いでしょう。唯一ダイヤルスケールアクリルにヒビがあります。動作にも全く問題は有りません。トランシーバー機能のみ確認して居ませんが、全てのギミックOKで多分これまで此方で扱った5500の中でベストです。尚、タイマーは動作しますが、例によって精度については未確認です。電池はお付けします。相場から見てお買い得でしょう。